赤ちゃんのために一番いい母乳。だから母は疲れても、乳首が切れて痛くても、肩が凝っても我慢、我慢…。母乳育児には、そんな「犠牲の美徳」がつきまとっているような気がしませんか。
「お母さんだから頑張らなくちゃ‥‥」
たくさんの女性がそう思い、痛い思いをしても頑張り、その結果、つらい思いでだけを残して母乳をあきらめる人もいます。「私が我慢しなかったから、母乳で育てられなかった」と自分を責めながら…。
でも、母乳は本当にそんなにつらい思いをしなければけあげられないものなのでしょうか?
『おっぱいでらくらくすくすく育児 母乳の方が楽だった?!』著者の北野寿美代さんは、少しのコツで、授乳はもっとラクにできると言います。そして皮肉にも、実は例の美徳意識は、間違った授乳を続けさせてしまい、母乳育児のギブアップを招くものだと言います。
普段は名古屋にいらっしゃる北野さんを、ある日東京・ファン助産院にお迎えし、根ほり葉ほり、らくらく授乳のコツをお聞きしてきました。さあ、「らくらく授乳」を教わっちゃってください。
構成・文・写真/河合 蘭(REBORN
イラスト/竹中恭子
取材協力/東京都杉並区・ファン助産院
PROFILE
教えてくれた助産師さん
■北野寿美代さん(名古屋市・助産院 北野ミッドワイフリー院長)
1964年鹿児島生まれ。1987年助産師免許取得。10年余りの病院勤務を経て1999年開業。2000年国際インファントマッサージ協会インストラクター認定。2001年国際認定ラクテーションコンサルタント認定。夫と長女との3人家族。著書に『おっぱいでらくらくすくすく育児 母乳の方が楽だった?!』(メディカ出版)
北野ミッドワイフリー ホームページ http://www.mama110.com/
イラスト
■竹中恭子さん(イラストレーター、よこはま母乳育児110番)
1959年 東京生まれ。イラストの仕事や講演などで活動。電話相談ボランティア団体「よこはま母乳110番」相談員。著書に長女まりもちゃの母乳育児体験をまとめた『まりもちゃんのアトピー日記』『まりもちゃんのアトピーライフ』『まりもちゃんの野菜かんたんクッキング』があり最新刊は『おっぱいとだっこ』(春秋社)。
ホームページ「まりもまま」 http://www.marimomama.jp/
|