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癒しのレッスン
鍼灸師・辻内敬子さんの
自分でできる簡単ツボ療法 

文 小栗久実子/イラスト 宮下真沙美

「冷え」に効果的なツボ療法

多くの女性が悩んでいる「冷え」。以下の3つは自分で探しやすく、手当てのしやすいツボです。
「気持ちいい」感覚を大切にしながら、試してみてください。

三陰交(さんいんこう)
内くるぶしのもっとも高い
ところから、指4本分上で脛骨の際。女性の特効穴といわれ、生理痛や冷えなどに効果的です。あぐらをかいて、手を交差させ、ツボ指圧すると、やりやすいでしょう。足の内側は強すぎないように押しましょう。
腎兪(じんゆ)
ウエストライン上で、背骨の真ん中から指2本分外側。全身の機能のパワーアップとしても。自分ではお灸はしにくい場所ですが、ツボ指圧ならグッド。上体を反らせると親指に力が入りやすいです。服に貼るタイプのカイロを使ってあたためるのもよいでしょう。
湧泉(ゆうせん)
足の裏で、足の指を曲げるともっともくぼむところ。「押せば命の泉湧く」と言った人もいました。両手の親指を重ねるようにして、体重をかけながらギューッと押します。足の裏全体を揉みほぐすのは、血行が良くなるし、気持ちもいいと思います。また、足の指のマッサージは、各指の間に手の指を1本ずつはさみ入れて、間接を曲げたり伸ばしたりすると簡単です。お灸するのもいいでしょう(お灸のコツは次回にお伝えします)。

●その他の手当

とにかくからだを冷やさないようにすること。冷たい飲み物や生野菜を摂りすぎないといった、生活全体を考えることが大切です。

◆よく歩きましょう。歩くことで末梢の血液循環までよくなります。しっかりした靴でのウォーキングをお薦めします。

◆暑い季節でも、下半身の保温を忘れずに! 昼は下着の重ねばき、夜も長ズボンパジャマの方がいいでしょう。足のだるさが取れやすいと思います。

◆ふくらはぎより下の部分で、特に足首あたりが冷えている人が多いようです。ふくらはぎのあたりまでお湯を入れて足湯するとよいでしょう。湯温は火傷をしない程度で、ちょっと熱いなと感じるくらい。お湯が冷めたら熱いお湯をたし、足が少し赤くなるか、からだがホカホカしてくるまで行います。2〜3センチ大の生姜をすりおろして入れるのも温まります。汗をかいたら着替えましょう。     

・参考文献:『女性のための東洋医学入門』矢野忠著/日中出版

REBORN24号より転載