各国の棲み分けガイドライン

原文はそれぞれ膨大なため、ここではごく一部を引用/要約しています。ガイドラインは細かい部分ではその国の事情を反映していますが、大きな差はないようです。

 (社)日本助産師会オランダ 米国ワシントン州助産師協会
流産の既往についての記載 「妊娠初期の流産・切迫流早産の既往・後期流早産の既往」→産婦人科医と共同管理「くりかえしおこる流産(3回以上)」→助産師あるいは家庭医の対象記載なし
帝王切開の既往産婦人科医の対象産科医の対象古典的切開の場合は医師の対象
不妊治療後の妊娠産婦人科医と共同管理 助産師あるいは家庭医の対象(ただし、本人の希望があれば産科医の対象としても認められる)記載なし
過期妊娠 42週以降→産婦人科医が管理/41週以降→産婦人科医と共同管理「妊娠延長(294日=42週以上無月経が続いた状態)」→産科医の対象42週以上は医師の対象
分娩遷延分娩第二期 有効陣痛があるも2時間以上分娩が進行しない→速やかに嘱託医療機関へ搬送分娩第一期 収縮の強さと頻度がよいのに4時間進展がない→産科医と相談して管理責任者について合意する/分娩第二期 強い収縮などがあるのに1時間以上立っても進行しない→産科医の対象 活動期における明らかに異常な陣痛パターン→医師の対象
会陰裂傷3〜4度→産婦人科医の対象4度→産科医の対象
※オランダでは助産師が合法的に会陰縫合できる
裂傷・修復が介助者の経験レベルを超えた場合→医師の対象
アルコール中毒、薬物中毒記載なし 産科医の対象現在中毒の状態にあれば医師の対象

海外にみる開業助産師と医師の連携

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