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わたしがお産でうれしかったこと


こちらでは、 妊娠・出産に携わる医療者の方の、うれしかった思いをお届けしています。

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病院でうれしかったこと
助産院でうれしかったこと




大きく育った赤ちゃんを見て・・・
大学病院 助産師
今日 近所のデパートのベンチで授乳している人がいました。
私の勤めている病院で出産された方です。
切迫早産で長期間入院していて、満期で出産になり、親子揃って退院された方でした。赤ちゃんも大きくなっていてごくごくおっぱいを飲んでいました。    
その姿を見て感動しました。
大きく育った赤ちゃんを見てとても感動しました。


同僚に囲まれて、幸せなお産
育休中助産師 
私の2人目の出産は、私が助産師として働く病院でスタッフに囲まれての幸せな出産でした。
同僚に「好きなように産めばいいよ」と言われてもぴんとこなかったものの、苦しい陣痛の中、よつんばいをしてみるとすごくラクでそのまま出産に至りました。

自分も普段介助しているのに、産む時はすっかり素人。スタッフの言葉やしてくれることの1つ1つに幸せを感じました。家族以上の家族に囲まれて産んだという気持ちです。他の産婦さんもこんなふうに感じたり、または逆の嫌な思いをしたりしているんですよね。

いい出産ができたなと私みたいにみんなが思えるように、復帰後は私が助産師として、かなえてあげたいなと思います。





なんども自分を責めたけど・・・
総合病院勤務 助産師
私が助産師学生だったとき、すごく未熟な技術でお産介助させていただいた妊婦さんが、出産後、切開した傷のところに出血がたまって、縫った部分をもう一度切って出血を取り除く手術が必要になった。

私はその産婦さんのお産をとらせていただいたあと、「私のせいで…」と何度も自分を責めた。自分の手技が甘かったことも絶対にそのことに関係あると、罪悪感で一杯だった。

実習も終わって国家試験の勉強に励んでいるときに、その方から手紙が来て、
「あの時は辛かったけど、今産むならあの病院でもう一度産みたいです。子どもにもあなたがお臍を切ったことを写真を見せて伝えるつもりです。本当にありがとう。あなたのことは自分の娘みたいに感じてます。」と書かれていた。 

あのときの気持ちを決して忘れずに、助産師として頑張っていきたいと胸に刻んでます。





実際に分娩を取ることで、もっと勉強したい
助産師学生
先月、初めてお産の介助をしました。
緊張して手が震えながらの分娩介助でしたが、お母さんと指導助産師さんをはじめたくさんの助産師さんに囲まれながら、みんなで元気に生まれてほしいという一心でがんばりました。

分娩後、お母さんに「あなたがいてくれてよかった、ここで産んでよかった」というお言葉を頂き、本当にうれしかったです。

私がいま心がけていることは、お母さんの気持ちに共感すること、心を込めてケアをするということです。実際に分娩を取ることで、もっと勉強したい、技術を身につけたいという気持ちがますます強くなりました。

これからも、もっと勉強して、お母さんに頼りにされる助産師になりたいです。





「アメリカより日本の医療システムの方がいい」
個人産院勤務 助産師
院長が英語を話せる産婦人科医師ということで、当院を選び妊娠初期から受診されていたアメリカ人の方が、10月末に分娩されました。
アメリカから、産婦さんのマミー(癌専門ナース)も駆けつけ、
夫(アメリカ人)とマミーの立会いのもと出産されました。

私は入院時から、分娩まで、17時間ずっと側に付き添い援助し無事女児を出産されました。
その時にマミーとご主人が「アメリカより日本の医療システムの方がいい」と。
そして生まれた赤ちゃんには私の名前をセカンドネームに付けてくれました。
本当に嬉しかったです。




限界まで頑張れて妻も心残りはないよ
総合病院勤務 助産師  
助産学生実習で関わらせていただいたお産についてです。
その日も夜になってお産に呼ばれ、受け持った妊婦さんの赤ちゃんは進行状況からまだまだ生まれないかな…といった状態でした。
旦那さんも駆けつけ、3人で赤ちゃんが下りてくるのを待っていました。
が、いつまでたっても落りてきません。
一方で陣痛はどんどん強くなってきました。
内診所見はほとんど変わらない状態が続き、段々と外も明るくなり始めてきました。
ついに朝になり帝王切開決定に。
今までの長い時間が嘘のように、あっという間にOPE室に入室していきました。

私はお母さんと旦那さんに申し訳ない気持ちと、
自分の非力を感じて、しばしボーっとしていましたが、
廊下で旦那さんにかけられた一言で救われたました。

「本当にありがとう。あなたがいなかったらここまで頑張れなかった。お腹を切りたくないと言っていたけれど、限界まで頑張れて妻も心残りはないよ。元気な子が生まれて、本当によかった。」

疲れでぼやけていた心にスーッと涼しい風が吹いたようでした。
自然に涙が溢れてきました。
もうその時はお産が何件目だとか、記録が書けていないとかそんなことどこかに飛んでいきました。

そのとき、あらためて助産師を目指してよかった!いい仕事だなぁと思えました。
生まれる瞬間の感動だけでなく、こういう家族との関わりも助産師ならではで、
素敵だなぁ、いい世界だなぁと思います。
ほんとに嬉しかったです。





「もう1人産みたくなった。」といってもらえたこと
開業助産師
お産の感想文に「自分に自信がついた。」と書いてくれたお母さんがいたこと。

「この子で最後と思ったけど、もう1人産みたくなった。」といってもらえたこと。
 
赤ちゃんとお母さん・家族がそのもてる力を100%発揮できるように、
いい仕事したな〜と、自己満足にひたって、自分をほめます。

お産は、怖いけど、たまらなく好き。
麻薬のような魅力ではまります。 

お母さんと赤ちゃんが安心してくっついていられる環境を整えてあげれば、
野生の力がよみがえり、
お産も母乳も育児も、おのずとうまくいく・・というのが私の信念。 

安心できる環境とは、施設の目先のアメニティーだけでなく、
医療のバックアップシステムが整っていることはもちろん、
上の子や夫も居心地よくすごせるということであり、
タイミングのよい、適切でつつましいサポートを提供できる助産師が、
いつも陰から、そっとあたたかな視線を送っている・・
そんなお産環境だと思います。


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