プロフィール |
安全は安心からやってくる。 | 2006/8/22 | |||
不安とは厄介なもので、すぐにその場の空気をかえてしまう。不安はそこにいる人たちにすぐに伝染し、顔つきや、語り方、指使いさえも硬くしてしまう。 お産を介助する人も、産む人も、できる限り安心していてほしい。 安心しなければ眠れない。 安心しなければ肩の力がぬけない。 安心しなければ、食べ物も言葉も消化吸収しない。 安心しなければ、笑みも、涙も、本音もこぼれない。 安心しなければ、赤ちゃんはやってこないし、母となる新しい自分は生まれない。 産む人が安心しなければ、介助する人の本当の安心はない。 どんなにシステムがよくても どんなに医療器具がそろっていても、「あなたと一緒なら大丈夫」という安心感がなければ産道はふんわりと開いていかない。 人が人を産むときに必要なのは、「優しさ」と「強さ」だと思います。 お産する道のりに周囲がどう関わったかによって、「お産」が二度と思い出したくないものになるか、生きていく上で大きな力になるのか、別れるのだと思います。 お産は腫瘍を取り除くようなことではなく、人として膨らむ出来事。 妊娠してから産むまでの間、その後も、どれだけの人に会い、話しを聞き、自分の気持ちを語り、支え、支えられ、情報を得て自分で選択し、生身の自分に向き合えたかどうかが、その人の安心と成長を高めるのだと思います。 そこを担うのは助産師。女性に安心をつかさどるのは、お母さんの役割をする助産師だ。 産科・小児科医師不足、ハイリスク妊婦、産後うつの増加がいわれる昨今、より健康な体と心を育みお産と子育てに導くのは助産師という専門家。オープンシステムやセンター化、検査、健診の繰り返しの隙間に、こぼれおちそうな妊婦の困惑や悲痛をあたたかくすくいあげて次につなげていくことで、安心がつくられる。 産む人、家族、医師を安心させる鍵は、助産師の手の中にあるはずだ。彼女たちが今こそ本来の役割を発揮しなければ、お母さんと赤ちゃんの涙は止まらない。 |
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夢かなう | 2006/8/11 | |||
実は音大に行っていたことがあります。 器楽学科クラリネット専攻。 音大を受験するために、月に1〜2回、群馬から東京までレッスンに通っていました。 レッスン費は、アルバイトで稼いでいました。(うなぎ屋) 念願かなって音大に入ることができました。 でも、2年生の春に、母親が病に倒れたことで退学をしました。 大勢のブラスバンドや、オーケストラで演奏してみたかったなあ それから、私のクラリネットは押入で長いこと眠っていました。 夢が絶たれて悔しくて悲しくて、封印していたのです。 カビがはえているかな、ぼろぼろになっているかな、と心配したこともあったけど、触れることはありませんでした。 あれから18年。 今日、長女が所属する城郷中学校が吹奏楽コンクール県大会で金賞をとり、東関東大会に出場が決まった。 すごいすごい。 私のクラリネットは、娘のクラリネットになって、 とても深いいい音色を響かせました。 うれしいな。 なんだか夢がかなったみたい。 |
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