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理子さんの想い 2013/05/23

『FRau』の取材の時、ご自身が妊娠中「羊水検査は受けない」とブログに書き波紋を呼んだことについて「尻切トンボに終わってしまったようで気になって・・・」と話してくれた東尾理子さん。そこで、私の「いいお産の日」立ち上げ時代の友人である日本ダウン症協会の水戸川真由美さんをご紹介しました。
理子さんは米国暮らしの経験から、日本は障がいや病気のある人たちがとても暮らしにくい国だと大きな疑問を感じてきたそうです。
ポジティブな人の輪が、またひとつできそう!



「早く産まないとだめですか」 2013/05/22

2013年5月22日 ·
『女性セブン』(小学館)5月30日号 堂々7ページの特集「早く産まないとだめですか」で出産年齢や育休についてコメントしています。典型的な未産の35歳女性としてA子さんを想定し、彼女の素朴な疑問、憤り、迷いなどでいろいろな人のコメントをつなげていくという構成。読者はとても身近な問題として昨今の出産年齢をめぐる問題(不妊治療助成の年齢制限、国の少子化対策)を考えられるようになっています。
記者の方がすばらしくて、私はこの取材を受けた時自分の話をテープにとっておけばよかったと思うくらい話ができました(誌面にはほとんど載っていませんが・・・)記者さんは,某男性向け週刊誌の卵子老化ものを電車で食い入るように見ていた女性を見たことがあって、その時「今、女性誌ががんばらなくてどうする!」と思ったのだそうです。記者さんの想いは、重要です!



福島県いわき市への旅 2013/05/15

福島県いわき市へ二日間の旅をしていました。いわき市立総合いわき共立病院新生児科の本田義信先生に『助産雑誌』の取材でした。
私は『卵子老化の真実』に本田先生が診ていらした13トリソミーのお子さんがお母さんと弟さんと津波にさらわれてしまったことを書いています。そして、本を書き終わったら,必ずいわきに行きたいと思っていました。
そして今朝は本田先生と、残されたお父様のところへおまいりにうかがってきました。お父さんは、夢のような楽しい時として、13トリソミーだったお子さんと、最愛の奥様と、その次に生まれたお子さんとの日々のことを話してくださいました。
お父さんは最初はチューブがたくさんついていたわが子をこわいと感じたのに,お母さんは、事実を告げられ対面すると,泣きながら笑っているような顔をして、すぐに赤ちゃんを抱き、絶対にこの子を守っていくとかたく決心されたそうです。そして、その決心の通りに、津波が迫って来た時、お母さんは13トリソミーのお子さんを最後の最後まで守ろうとして流されてしまいました。
塩屋崎灯台を超えて少し先、このきれいな海がたくさんの人の命をのみこんでしまいました。
本田先生とご一緒することができたこの海の、あの潮騒と、ひんやりした優しい潮風のことをいつまでも、いつまでも忘れることなく覚えていたいと思います。
そして、このお父さんの心にともり続ける幸せな時間のことを、そして、その幸せの始まりにとてもあたたかい医療があったことを、折に触れ、書いて行きたいです。