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日本ダウン症協会は出生前診断に反対か 2015/05/19

17日、日本人類遺伝学会教育推進委員会、遺伝カウンセリング学会遺伝教育委員会によるシンポジウム「遺伝医療関係者と報道関係者による合同シンポジウム 「メディアに求めること、メディアが求めること」に行きました。

日本ダウン症協会の水戸川さん、日本ダウン症協会のメディアの影響に関する説明に『出生前診断−出産ジャーナリストが見つめた現状と未来』に納めた玉井さんの言葉を「この本が一番よく書かれているから」といっぱい使ってくれてありがとう。うれしくて今までのいろいろなこと、ぐるぐると思い出しました。

それにしても日本ダウン症協会は大変でしたね。『出生前診断−出産ジャーナリストが見つめた現状と未来』に詳しく書きましたが、取材陣が猛烈に押しかけてきた時は、協会は新型出生前診断に反対していたわけではないのに「怒って見せてくください」と要求する局もあったそうです。

こうした「対立構図」を演出する報道が続いたために、同協会は高齢出産の娘さんを持つご家族などから激しい抗議を受け続け、報道合戦の間、会員に危害が及ぶ恐怖に陥っていたのです。そして協会の出生前診断に対するデリケートな想いをじっくり聞き取り、伝えたマスコミは、ありませんでした。

上のお子さんにダウン症候群があった場合、次の妊娠で検査をどうするかという問題は、簡単には理解することができないほどとても繊細な問題です。私も何人もの方の涙に触れて、やっと、不十分だとは思いますが、少しずつ理解しました。

報道のあり方は難しい問題ではあります。いつもそう思います。取材される方が出して欲しいことと、報道が出したいことが違う。でも少なくとも、報道は、報じられる者に害を与えてはいけない。完全に防げる報道など無いのだけれど、ミニマムに、という努力はとても大切なことだ。
それを改めて確かめた日でした。私も日頃自分勝手な取材をやっていることと思いますが、お気づきのことは、どうぞ私の方にストレートに言って下さい。学びますので。


日赤助産師学校でイメジェリーの授業 2015/05/16

日本赤十字社助産師学校でイメジェリー(Guided Imagery )の講義4時間。毎年やっていますが、今年は学生さんたちに「分娩」「産後ケア」いずれかを選んでもらい、グループワークでイメジェリーを創作してもらいました。板書は学生さんたちの作品です。

●赤ちゃんが海の中から太陽の光にむかって浮上していく だんだん大きくなるバブルリングをくぐりながら 太陽の方に手を伸ばしながら
●赤ちゃんが楽しそうに虹を上っていく 上り詰めたらそこから滑り台を滑り降りて一気に生まれる
●波が陣痛を表し、波に揺られながら光の方に近づいていく赤ちゃん
●温かい風と陽の光の中、お母さんの身体が温まります その熱が伝わって赤ちゃんが温まります お母さんと赤ちゃんは一心同体です そして赤ちゃんがごくごくと音を立てておっぱいを飲み始める
●乳腺は何本もの河川 光の方へ蕩々と流れ、そしてそこから放射していく
●授乳は"パワールーム"の中で赤ちゃんとお母さんがパワーの交換をすること

どのイメージも、とってもすばらしいですよね。(なので黒板消すのがもったいなくなり、皆さんの許可を得てこちらにご紹介します。荻原先生、ありがとうございました。)


ちょっと他に類を見ない感じのスイーツ 2015/05/14

『出生前診断−出産ジャーナリストが見つめた現状と未来』の打ち上げでラストに登場した画期的なデザートプレート。苦楽をともにしていただいた編集者さんたちからのうれしいお祝いでした。ありがとう!!