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少子化対策の連載で見極めたいこと 2014/01/22

今週もはや水曜日、早くこれを仕上げなくっちゃ!『助産雑誌』連載「やっばり知りたい少子化のはなし」第三回の書き出しは目下こんな感じです。
 わが国の少子化は、今後は出産する年代の人口が減少の一途をたどる時代に入り、もはや長期化が避けられない段階となった。こうなってしまったのはなぜかと考えると「国は、親の声に本当に耳を傾けてきたのか?」という疑問がどうしても起きてくる。なぜなら、親が少子化対策について口を開くとき「国は本当に必要なことがわかっていない」「子育てをしたことがない人たちが政策を決めているのではないか」といった言葉があまりにも頻繁に飛び出すからだ。それは親たちの誤解なのか、それとも事実なのか。
 いかなる事情があろうとも、受益者のニーズや悩みを正確に把握し、特に求められている支援を優先的におこなうことは結果を出すために欠かせないはずである。
 そこで連載第三回の今回は、国民のニーズを調べた複数の調査を見ていくことにした。前半は国の調査を中心に全体像を見て、後半は私が編集部と共におこなったインターネット調査で得られたものを見ていく。それらの結. 果は、実際におこなわれてきた対策と重なるだろうか、それとも違うのだろうか。
(写真は一月号。社会学者・松田茂樹氏のインタビューを収めた第一回が掲載されています。)



共同通信の連載 「いつ産みますか」 2013/12/30

今年はたくさんの講演会にお招きいただきどうもありがとうございました。最近はひとり目不妊はもとより、二人目、三人目以降をどうするかというテーマもしばしばです。それは仕事に打ち込みつつ三人出産した私としては自分の経験からお伝えできる部分でもあり、また、初産年齢が30代となった今では本当に年齢はみんなの問題になってるいのだと痛感します。

写真は越谷の男女共同参画センターの講演で掲示してくださっていた共同通信の連載「いつ産みますか? 妊娠力のきほん」。全国の新聞で掲載してくださり、とても大きな反響をいただきました。それを全部こうして切り取ってくださっていました。

活字離れの時代ですが、新聞にはまだ力があります。妊娠の知識はなかなか老若男女に届けるということができず新聞は貴重な媒体です。特に地方に行くとその土地の新聞にはその町の悩みを丁寧に取材した記事も多く、そうした各地の新聞の記者さんが記者会見などで私のことをわかってくださるようになったのもうれしいことでした。


3人家族になる 2013/12/13

たった3人の家族の家事なんて、最大7人家族の主婦だった私には軽いもので何をするのも朝飯前です。

などと書いたら見栄を張り過ぎですが、やはり今日は、生活に確かに引き算があったことを感じる1日でした。昨日、卒業してしばらく家にいた長女が、少し経済的に自信がついてきてアパートを借り、自立しました。

写真は彼女が1歳くらいの時のもの。私にはつい昨日のことですが、光陰矢の如しとはよく言ったものです。

まず、夫と私は朝、身体が動かないという感覚があって起き出すのに力を振り絞ったという感じ。昨晩遅くまで娘の新居にいたからかと思いましたが、やがて「ああ、これは気が抜けたんだわ」と気づきました。

二番目はとっくに家を出ていますが、18歳になる3番目が、まだわが家にはひとり残っています。彼女が、ぐたーったとしたままの私を見て「お弁当作れる?」と聞いてきたので、私は自分がオートで「大丈夫。やり始めたらやれるから」と答えているのを聞き、「そうか」と納得してようやく起きることができました。

でも、洗濯物をしても何だか昨日よりタオルの枚数が少ないみたい。全体量も減っているけれど、まあ、当たり前か。玄関にある靴も少ないので、なんとなく箒を手に取り、たたきをささっと掃きました。何を見ても、何をしても昨日までと違う1日。

夜になると、もうくったくたで、起きていられないほどです。寝ようとして、ちらっと娘にLINEしてみると、なんと新品の包丁で指をけがをして病院に行ったとか書いてあるではありませんか。

あ゛〜。

目が覚めました。

しかし、まあ、何とかやっているようなので、再び襲ってきた睡魔に呑まれ、朝まで泥のように眠ったのでした。何も起きていないように見える夜空も、星々は毎日変化している。折しもこの日は、ふたご座流星群のピーク。

私の家も、静かに変わっていくのは当たり前のことですね。