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獨協大で「出産とはどんな体験か」を講義 | 2015/06/11 | |||
今日は獨協大学の全学総合講座「ジェンダーで眺めてみれば」のゲスト講師として「出産とはどんな体験か」というお題の授業をしてきました。医療系ではない大学の講義は初めてで半数近くが男子学生。陣痛の話に誰かが苦しい気持ちになってしまわないかとひやひやしましたが、生理的なプロセスからオキシトシンやリラクセーションのこと、無痛分娩、晩産化、不妊治療、出生前診断のことまで一気に話してきました。 伝えたかったのは、お産はひとりひとり違うものだということ。 最後に、新しい命を迎えるとはどういうことか伝えるために、International Down Syndrome Coalitionの下記の動画をyou tubeから再生したのですが、これはかなり学生さんたちの関心を集めたようです。私が、『出生前診断−出産ジャーナリストが見つめた現状と未来』を書いていたときに時々見ていたものです。 ◆International Down Syndrome Coalition WDSD March 21, 2012 https://www.youtube.com/watch?v=jVxz71ygHbk 女子学生はもとより男子学生もほとんど寝てしまうような学生はいなくて、乗り出して聞いてくれた子も少なからずいたように思います。お産の話を聞く機会はかなり貴重なはずで、私も「産みたくなるまで、この話、頭の片隅にとっておいてね!」と強く思いました。 |
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妊娠教育が少子化社会対策大綱に | 2015/05/31 | |||
今春、少子化社会対策大綱に「妊娠・出産の医学的・科学的に正しい知識の教育」が入りました。 『助産雑誌』(医学書院)5月号、と出たばかりの6月号 連載「やっぱり知りたい少子化のはなし」は前後編2回に分けて「出産年齢と妊孕性について伝える方法」について書きました。少子化大綱がそうなったということは私がこの約10年間やってきたことにとってひとつの区切りと私は感じましたので、これまでの流れをまとめてみたのです。 前半は、私が2003年に『アエラ』の取材で初めて体外受精の年齢別データを見て驚いたことから始まり、女性ファッション誌での企画や『卵子老化の真実』関連の仕事を通じて考えてきたことなど、個人の努力、民間の活動で広報活動が行われていた時代について。 後半は、大分県、岡山県のケースを通じて国、自治体が動き出し、助産師さんたちも晩産化に対応していくことを強く求められてきた様子をお知らせしています。 |
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