プロフィール 河合 蘭 公式サイト |
少子化進行の生き証人・阿藤誠氏に取材 | 2014/05/29 | |||
『助産雑誌』2月号に掲載されていた元・厚生省人口問題研究所所長,国立社会保障・人口問題研究所所長の阿藤誠氏のインタビューがウェブにアップになりました。 阿藤氏は世界的な少子化が起きてくる1970年代からしばらく国の将来推計人口をはじき出す立場にあり、少子高齢化への道のりをずっと見てきた方です。海外の家族政策についても報告を重ねてきた方ですが実質的にどのような成果があったかというと・・・非常に重い歴史的証言がいくつもあります。 少子化を語る人すべてに読んでいただきたいインタビューになりました。 ■やっぱり知りたい少子化のはなし第二回 (3)産める国・産めない国 それぞれの歴史の違い http://igs-kankan.com/article/2014/05/000892/index.html |
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暮れなずむ地上30階の妊活 | 2014/03/28 | |||
3月26日「妊活たまごクラブ」発売イベント「第一回たまひよの妊活セミナー」で妊娠のABCをお話してきました。会場は品川ランドマークスクエアの地上30階で三方がガラス張り、正面には美しい東京タワーが光っていました。 来場者はカップル参加限定で50組。ビジネスマン&ウーマンのカップルが続々とやってきます。最初は皆かなり堅い雰囲気でしたが「ほしい子どもの数」「考えている名前」などを書いた紙を交換するワーク等々を経て会場はどんどんいい感じに。 最後は笑顔がいっぱいで、皆さん、ビジネスモードはどこへやら、保育園にいるパパ、ママでもおかしくないように顔になって帰られました。 よかった! 縁あって結ばれた男女が、子どもがいたらいいなあと思う姿はいいものです・・・。たくさんの方が授かるように祈っています。 ◆たまひよの妊活 http://pre.tamahiyo.jp/notice/event/index.html#pagetop |
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家族のまなざしが社会のまなざしを変える | 2014/03/27 | |||
英国の小さなカフェで展示された、写真家でダウン症の子を持つ親でもある人たちによる小さな写真展。それは、子どもがダウン症だとわかって以来、ダウン症のある人たちの写真はどれも症例として撮影されていることに失望していた写真家たちが、自分たちが見たい写真を撮る試みだったそうです。 英国ダウン症協会などが支えた写真プロジェクトの展示「ダウン症 家族のまなざし」を見てきました。英語のタイトルは Shifting Perspective。 医学の対象ではなく、福祉の対象でもない、その子そのものを見ている写真群はとても雄弁です。家族の見え方を見せてもらうことで、家族ではない人間の目も変わります。家族のまなざしには、社会のまなざしを変える力があります。それに、そもそも社会のまなざし自体が、誰かのまなざしによって誘導されたものなのではないでしょうか。 ダウン症という病名などない時代もあり、その頃には染色体の数が違う人がそうではない人と明確に区別されることはなかったかもしれません。家族の目にうつるのは、その時代の彼らなのかもしれません。 写真家たちのテーマは、就労、母乳育児、ティーンエージャーの楽しみなどさまざまですが、私が釘付けになったのは、ダウン症と告知されてまもない時期に撮影されたという小さな赤ちゃんと母親の母子像でした。 背後の風景は彼女たちがこれから立ち向かう未来を表しているようです。その厳しさへの漠とした不安を胸に、それでも母親はとても強い力で赤ちゃんをきつく抱きしめています。そしてこの写真家 フィオナ・イーロン・フィールドさんは、今、胎児がダウン症だと知っている妊婦さんを撮っているそうです。 私は、このポストカードを身近に置いて、今度の新書を書こうと思います。 このママの目が、何かをいつも問い正してくれそうな気がするから。 ◆ダウン症 家族のまなざし Shifting Perspective 3月30日(日)まで http://www.jdss.or.jp/2014eventimg/2014event01.pdf |
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