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「国家総動員法」時代を考証してみる 2014/05/31

「やっぱり知りたい少子化のはなし」次回の取材で横浜国立大学の大門正克先生をたずねる。大門先生は市民がどう感じていたかを大切にした歴史研究をなさっているので、戦前、戦中の「産めよ増やせよ」政策は現実の国民にとってどのようなものだったのかをうかがったのでした。
1940年代の新聞検索をすると「未婚者退治」などぎょっとする見出しが並んでいるのですが、国民がこれに乗ったとは到底思えないのです。思いたくないというのもありますが、どんな時代であろと人間には考える力というものがあるはずですから・・・。
大門先生の見方は私の見方を裏付けてくれました。ただ、この時代は母子保健が劇的に進化して赤ちゃんがたくさん亡くなっていたお母さんたちにとってありがたい面もあったから、国民は、少なくとも洗脳されにくい年齢に達していた大人たちは、うまく国策を利用してわが子を大事にできたのではないかということでした。国は国民に強い協力を求める時は、人々の願ってきたことをするというパラドックスが生じるそうで、医療・福祉が進んだりします。
ただ、とても痛ましく忘れてはならないと大門先生が指摘したことは、当時生まれた子どもたちは、死産や病気は減ったけれど、たくさんの子が戦火の中で亡くなってしまったということです。この結末は国民に、「産みましょう、と言われても国の話に乗ったら大変だ」という今なお消えない警戒心を植え付けたかもしれません。


人口減少は文明が入れ替わる時の現象 2014/05/31

歴史人口学の鬼頭宏先生にスケールの大きな話を聞く。人口減少はある文明システムが終わって行く時の現象で、過去には縄文の末期、鎌倉時代に起き、農耕や貨幣経済の発展で上昇に転じた。現代は幕末から続いた上昇期の後の停滞で次のイノベーション前のボトムに当たるという。
次のイノベーションとは何だろう?
5月24日に行われたシンポジウム「こどもが生まれにくい国 少子化・生殖のゆくえ」(主催:社会デザイン学会、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科、立教大学社会デザイン研究所)で。


おコメ人生すごろく 2014/05/31

おおー、長女の描いたすごろくを展覧会のFBで紹介していただいている。「コメ展」、6月15日までです。展示会場はわらの香りに包まれ、お米文化の貴重な映像も見られて見応えたっぷりです。
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「おコメ人生すごろく」AXIS × 平井さくら

すごろくで遊びながら、おコメになった気持ちで、その波瀾万丈の人生を体験してみてください。みなさんは無事に稔れるでしょうか?最後にはどんな結末が待っているでしょうか?
(企画展「コメ展」会場風景/撮影:淺川 敏)