プロフィール 河合 蘭 公式サイト |
子どもの巣立ちを初体験 | 2011/03/02 | |||
すごく寂しいことになるのか、それともうれしいことになるのか。大学卒業、就職直前の息子が自分でアパートを借りて独立するというので、それはどんな感じかしらとずっと前から考えていました。 それが、うれしさの方がずっと大きくて、ああ、よかった!と思っている今朝です。今朝は、とてもスペシャルな、フレッシュな気持ちで起きてきました。 引っ越し屋さんのトラックに、スカスカだった息子の荷物。ベッドとこたつ、3本のギターとあとは衣類やCD、本少々が彼の荷物です。ここから出発して、彼にはどんな人生が待っているのか、ただ真面目に前向きに生きていけばきっと大丈夫だからがんばって、と思うばかりです。 夕方にアパートをたずねると、おお、なかなか快適なところ。IHコンロひとつの小さな台所だけど、息子はわが家のご飯に欠かせない昆布、かつお、干し椎茸、みりんなどをすべて持っていってくれてそうしたものを使って自炊すると言ってくれました。そして早速、野菜たっぷりのおいしいうどんを作ってくれました。 夫も来て、親子3人でご飯。今は都内近郊の若者がなかなか家を出られずパラサイトが一般化している時代。息子の友人たちも就職時に家を出る人はほとんどいないそうです。その中でやってみたいと思い、資金もバイトで自己調達するというのですから私たちは大賛成でした。無理をすることはないけれど、自立をやってみたいというなら何よりです。 22歳の春。ひとり暮らしの寂しさと不便さは、大きく彼を成長させてくれることでしょう。 楽しい夕ご飯をして「じゃ、おやすみー」と帰ってきました。 息子が家にいなくなったというより、親子関係が新しくリニューアルされた感じ。 今まで、想像しただけで人知れずめそめそしてきた私でしたが・・・すがすがしい出発となり、本当によかったです。 |
||||
からからの庭で | 2010/01/21 | |||
高齢出産の新書をねばって書いていて、家にいる日々が続いています。 母を送ってわが家の庭を自分の庭と思うようになってから年が2周しました。あまり時間が使えないので本当に少しのことしかしていないのですが、それでも自分が植えたものの経年変化を楽しむことがこんなに深いこととは知りませんでした。 多くの草木は、本当にハロウィンのころにバッサリとその年のものを捨て、年が明けるころから次の春の準備を開始します。 ビギナーの私の悩みは、その枯れたものを、落ち葉のように落としてくれる落葉樹はいいんですけれど、からからの枯れ姿でずーっとそのまま残っている草花はどうすればいいのかしら。 まずは、写真の、こんなにカールが美しいギボウシの枯れ葉。きのう切ってしまいましたが、もったいなくて捨てられずデジカメを持ち出す始末です。 このあと、カラミンサというミントの立ち枯れにもはさみを入れましたが、すっかり枯れていて根本にはもう新しい緑も見えているのに、その茎にはミントの香りがたっぷり残っています。さすが。この花は庭でも蝶や蜂に圧倒的な人気を誇っていて、それはたくさんの命を支えていたのでした。 それでまたまた捨てられないのでした。それで、しかたがないのでからっぽの花瓶にさして見ていました。しかし。翌朝には、もうミントの香りはすっかり飛んでいました。不思議ですね。からからの茎にも、土と通い合う何かが流れていたことになります。 もうひとつ、立ち枯れには、その下にのぞいている新しい緑を霜や雪から守る役割があるかもしれないので切るのがちょっと心配。それで、切ったあとには腐葉土をまいてみることにします。 |
||||