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『癒しの女性史』 ジーン・アクターバーク著  長井英子訳  春秋社 1994年  3,360(税込)   ISBN978-4393710180

REBORNコメント

西洋医学が始まる前、欧米では、からだを癒す仕事の多くを女性たちがになっていと言われている。薬草を煎じ、祈りをささげて人々のからだと心を癒してきた女性たちが、西洋医学に場をゆずり渡してきた変遷は、女性性に代わって男性的な価値観が社会全体を席巻してきた歴史だ。それはそのまま出産、助産の流れでもある。魔女狩り、看護、女医などの歴史も読み応えあり。

(REBRON 三好菜穂子)


本のブックカバーより

古代の女神、魔女狩り、看護婦の誕生、甦る女性たち―医療史の中の女性の役割を史料を駆使して克明に跡づけ、新たな「癒し」のあり方を提示する。

目次

第1部 女性呪術師―古代人の宇宙観
第2部 科学思想の誕生と女性
第3部 医術の専門化と女性
第4部 20世紀の女性と医術・医学の現状

出版社の紹介文(一部変更)

古代の癒しの女神から、魔女、産婆、看護婦、女医まで、医療の中の女性原理の抑圧および復権の過程を、豊富な史料に基づきながら克明に跡づけた稀有の書。

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癒しの女性史―医療における女性の復権 (Healing library)


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