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『子育て支援 制度と現場―よりよい支援への社会学的考察』 白井千晶・岡野晶子編著  新泉社  ¥2,625(税込)   ISBN978-4787709028

◆REBORNスタッフ・白井が書いた、子育て支援の本

REBORNスタッフの著書です

少子化対策から、子育て支援へ。子育て支援から、家族支援、ライフスタイル支援へ。子育て真っ盛りの社会学研究者2人が編者となって、当事者視点から、現代日本の子育て支援を紹介、分析する。

第1部は、少子化対策・子育て支援をわかりやすくレビューする。保育制度はどうなっているのか、「母親像」とともに「父親像」は社会的にどのように作られているのか。

第2部は、認可外保育施設(無認可保育園)から、戦後の保育史を見るという新たな試み。大規模集団保育一辺倒だった日本。そして市場化とマクドナルド化へ。

第3部は、現代の多様な保育の現状を紹介する。編者の子どもたちが実際に受けた子育て支援をミクロ−マクロ的に考察。

第4部は、現状の社会的背景を考察。女性の職業キャリア、祖父母世代との関係、子どもを中心におく発達論。

そして第5部は、子育て支援の今後を考える。欧米の保育制度と子育て・家族支援を紹介、また現代日本の子育て支援の新たな試みを紹介。市民社会に根ざした公共的な子育てとは。

新生児訪問など子育て支援にかかわる方、家族にかかわる医療者、福祉職の方、保育や幼児教育に関係する方、学生さん、これから生む方、子育てを社会学したい方にぜひ。教科書としても、教養書としても。

(REBRON 白井千晶)


目次

序章 私たちの出産・子育て体験―個人的なことは社会的なこと

1 子育て支援の制度
第1章  子育ての現状―子どもと母親のおかれている状況
第2章  子育て支援制度の現状―少子化対策としての子育て支援
第3章  保育「制度」の基本問題―「保育に欠ける」は時代遅れ
第4章  「育児する父親」像の創出―育児に参加する父親は理想的な父親か

2 子育て支援の歴史
第5章  認可外保育施設からみる保育の戦後史(1)―共同保育から保育室の制度化へ
第6章  認可外保育施設からみる保育の戦後史(2)―認可保育所一本化対策
第7章  認可外保育施設からみる保育の戦後史(3)―保育のサービス化)

3 子育て支援の現場
第8章  保育所、幼稚園、認定子ども園―就学前の子どもたちが通う場
第9章  夜間保育所―制度からこぼれ落ちる家族への支援
第10章 家庭福祉員(保育ママ)―乳児の家庭的保育
第11章 子ども家庭支援センター―地域の子育て支援事業)

4 子育て支援の背景
第12章 仕事を続けるか、専業主婦になるか―高学歴女性の出産後の労働状況
第13章 子持ち女性も「パラサイト」しているのか―それとも相互依存か契約か
第14章 子どもの発達と社会―「子育て」から「子育ち」の視点へ

5 子育て支援の将来を考える
第15章 これからの子育て支援

出版社の紹介

産婦人科医や周産期医療の不足にみられるように出産・子育てはますます高リスクのものとなりつつあり、政府の少子化対策は有効に機能していない。現在の支援制度はなぜ機能しないのか、親はどんな支援を求めているのか、乳幼児期の発達にはどんな支援が必要なのかを、当事者の視点から社会学的に明らかにする。

著者プロフィール

白井 千晶
1970年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程単位取得満期退学。現在、大妻女子大学・首都大学東京・東洋大学・早稲田大学非常勤講師。専門は家族社会学、医療社会学。

岡野 晶子
1968年生まれ。早稲田大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。現在、東京女学館大学非常勤講師。専門は心理・社会学、福祉の視点からの人間発達論。

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子育て支援 制度と現場―よりよい支援への社会学的考察


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