『平成版 産論・産論翼』 産科文献読書会編著 岩田書院 ¥9,975(税込) ISBN978-4872944952
◆江戸時代の産科書が現代語で読める江戸時代の産科書『子玄子産論』と『産論翼』の書き下し文と現代語訳。同書は近代産科学のはじまりとして著名な賀川玄悦・玄迪による本。実証主義、経験主義に基づく解剖学的近代産科学の息吹と、中医学の知識を活かした養生訓と双方を確認することができる歴史的価値のある本に現代語訳と註がついたことはありがたい。書き下し文、現代語訳、註が見開きで対照でき、非常にわかりやすい。本書の完成まで7年以上を費やしたという。『産家やしなひ草』現代語訳を世に送った産科文献読書会(お産のミニ博物館内・お産の学校代表・杉山次子ら)による。 (REBRON 白井千晶) 出版社からの紹介 賀川玄悦が胎児の正常胎位(背面倒首)を世界で初めて発表したのが、この『産論』で、養嗣子玄迪によって増補されたのが『産論翼』である。ともに日本近世産科を開いた医学の古典である。原著は 漢文体であるため、(1)漢文の読み下し(右ページ)、(2)現代語訳(左ページ)、(3)語註(下段)、を見開きページに収め、理解しやすくした。 産科文献読書会の代表 杉山は、「お産の学校」を開設して妊婦教育に携わり、ラマーズ式 自然分娩法を広めた。現在は「お産のミニ博物館」を運営し、産科古典の紹介に努めている。先に『産家やしなひ草』の現代語訳を出版し好評を博した同会が、7年余りの読解をまとめて、平成版の『産論・産論翼』として世に送る。 目次 子玄子 産論(明和2年初版、安永4年再版)底本は安永版 この本が買えるページ amazon.com |
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