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ＲＥＢＯＲＮコメント 『ぐりとぐら』など日本の絵本を代表する傑作を送り出してきた月刊絵本「こどものとも」。同誌編集部の方によると、赤ちゃんの誕生を扱ったものとしてとても反響が大きかったのは、この本だという。 読者からのリクエストにこたえて、ハードカバーの傑作集に入った。リクエストをしてきたのは、次の子のお産を控えた女性たちだったのだろうか。それとも、お産の思い出をもう一度暖めたい人たちだったのか。 あやちゃんは６歳になろうとしている女の子。お誕生日を間近に控えたある日、おかあさんが、あやちゃんを産んだ時のことを話してくれる。あやちゃんは雪の 夜に、年輩の助産婦さんがいる小さな個人産院で生まれた。お産のシーンは、しんしんと降り積もる雪と、あかりが煌々とついた窓で表現されていて心にしみ る。 お産の仕組みやスタイルを教えるのではなく、赤ちゃんを産む女の人の深い喜びが、しっとりと描かれた絵本。控えめな中に、作者の豊かで鋭い感性が光っている。 （ＲＥＢＯＲＮ 河合蘭） この本が買えるページ amazon.com |
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