『母なのね、』 まきこ・ベリー・おかもと著 ・絵 新風舎 2006年6月 ¥1,680(税込) ISBN4-7974-8201-X
REBORNコメント 初めて母親になるときは、それまでの人生にはなかった感覚のオンパレード。恋とは種類の違う胸の高鳴り、まちどおしくて、せつなくて胸がチクチクし た。小さな手に“尊い”とはこのことかと知った。子どもがおっぱいをちゅくちゅくして微笑みすやすやと眠る、その小さなシーンに慰められ強くなっていく。 「ああ、私、母なのね」と思う一瞬一瞬を、私はこの本で思い出すことができた。これこそ理屈ではない「母性」の書。 作品はどのページをめくっても、その色の深さに魅かれる。よくありがちなピンク色のはなやいだ母子モノの絵ではない。むしろ、闇、夜、せつなさ、静けさ、 つぶやき、さみしさ。大切な宝を握った自分自身のなんとも言えない心の内側・・・。子への愛とは、確かにこういう色もあったと、ゆっくりとページを味わ い、ただただ懐かしさに浸れるのだ。 (REBRON 熊手麻紀子)
著者プロフィール まきこ・ベリー・おかもと 1975年、京都府に生まれ、自然児として育つ。 美術作家。ニューヨークのメトロポリタン美術館で東洋美術の修復に従事後、ロサンゼルスへ移住。現在、絵本をはじめ個展を中心に絵画と版画を発表している。 著者ホームページ makiko’s HP http://www.artwanted.com/ogenkidesuka http://www.creatorsworld.net/okamoto/flash
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