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『100個目のタマゴ』 うえさきひろこ著  新潮社 2001年  ¥562   ISBN978-4396104047

REBORNコメント

 もと『セブンティーン』誌の漫画家だったが不妊治療のために専業主婦と なり、やがてエッセイストとなる著者。この本は8年7ヶ月にわたる不妊症治療の体験記だ。夫の顔がオタマジャクシに見えてしまい、心も体もぼろぼろになっ てしまう歳月。でも、夫の存在がすごくいい感じで描かれていて、心の芯が暖まる。転機は神戸の実家で被災した阪神大震災。横浜から徹夜で車を飛ばしてきた 夫が爆睡するのを見て著者は初めて「この人の子どもが欲しい!」と猛烈に思い、治療のラスト・スパートへ。最初のAIHから通算100個目の卵が、ついに 生命となる。夫婦のドラマだ。 

(河合蘭・REBORN)


目次
「そろそろ子ども、いってみるか」
「タマゴ」と「オタマジャクシ」の切実なる悩み
「もったいない症候群」と夫婦の危機
不妊治療に王道なし
「専業不妊婦」になる
「子どもはまだ?」の波紋
もう限界...身体が悲鳴をあげた
タマゴの叫び
7年目、新たなる決意
100個目のタマゴ

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100個めのタマゴ―ガンコな不妊を乗り越えてやっと出会えた私の赤ちゃん (ノン・ブック)


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