 『子どもが減って何が悪いか! 』 赤川学著 筑摩書房(ちくま新書) ¥735(税込) ISBN4-4800-6211-4
◆人口減社会と自由で公平な社会を問う
2004年刊行以来議論を喚起してきた本。タイトル通り「少子化悪」に対抗し男女共同参画社会は少子化対策ではないと主張する。今や中高生でも「少 子化は悪い、子供が増えなければ日本がだめになる」と呪文のように唱えているけれど、それは知らず知らずすり込まれた「べき論」である一面もある。産みた くても子供が産めない社会の改善と少子化対策の違いは重要だ。政策に対し「ほっといてくれ」と主張する筆者がリベラリズム(自由主義)を説く。 (REBRON 白井千晶)
オビより さらば、トンデモ少子化言説 「男女共同参画社会」は、少子化対策にはならない! その理由を示し、自由で公平な社会を構想する。
目次 世に溢れるトンデモ少子化言説 男女共同参画は少子化を防げるか 子どもを増減させる社会的要因は何か 夫の家事分担は子どもを増やせるか 男女共同参画は少子化対策ではない 少子化の何が問題なのか 少子化はなぜ止まらないのか 子育て支援はいかにして正当化されるのか 子どもが減って何が悪いか!
著者プロフィール 赤川 学 1967年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科社会学専攻博士課程修了。博士(社会学)。 現在、信州大学人文学部助教授。近代日本のセクシュアリティーの歴史社会学、ジェンダー論などを研究
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