 『未妊−「産む」と決められない』 河合 蘭 著 NHK出版(生活人新書) ¥735(税込) ISBN978-4140881798
◆たくさんの人が、産みたいのに産めないのは何故?
REBORNスタッフの本です  著者コメント 少子化がどんどん進んでいるけれど、「子供は要らない」と決めている人はごく一部。ほとんどの人は「いつかは欲しい」と思っているのになかなか産むタイミ ングが見つけられないのです。仕事に夢中で、キャリアチェンジも多い20代から30代の初め。そして高齢出産の4文字が気になり出したら、30代はあっと いう間に過ぎていきます。 決められない未妊女性たちを中心に、やっと出産した人、不妊治療をした人など働く女性26名に取材しました。アンケートは敢えてせず、ひとりひとり の「産みたい心」と「産めない頭」にフォーカスしていきました。「いつ産んでもいいし、産まなくてもいい」この一見ありがたい自由の中で迷っているうち に、生き物としての時計は進んでいくというジレンマ。それなのに彼女たちの仕事はいよいよ多忙になり、結婚は中性的なルームメイトの関係へと変わっていっ てますます産めなくなっていきます。 女性にとって仕事に打ち込むことが当たり前になった時代に、私たちは一体どうやって子供を持つ決心ができるのでしょうか?本の後半は、決めていく力 について考えます。世界的に見てもセックスレスが多い日本独特な夫婦のあり方、不妊治療のカレンダーセックスなど、性の問題にも踏み込みました。 子供は素晴らしいから産みましょう、という本ではありません。ただ、お産を書いてきた人間の考え方から、決めるための何かを得て頂ければ幸いです。 (著者・REBORN 河合 蘭)
オビより 「できちゃったら、産めるのに」 少子化の本当の原因は何だ? データには決して現れない、彼女たちの声を聞け! 目次 第1章 出産を引き延ばす人たちの事情 仕事の未妊スパイラル 産みたい心、産めない頭/「そろそろ」と思うといつも異動のシーズン/キャリアアップの夢が子どもを遠ざける/20代の終わりが転機/女性の二極化/カギを握る祖母世代/均等法の時代—産まなければ、平等/50歳まで産めたらいいのに 未妊的結婚 間延びした性/「でき婚」がまぶしい/恋の情熱は3年まで/子作りセックス/世界一セックスしない国/スーパーウーマン目指して家事を背負う/男性は遠慮/くたびれた自由 第2章 一体、いつまで産めるのだろう? 35歳という境界線は本当か/一番気になるのは妊娠力/避妊をやめてから産み終えるまでは何年もかかる/もし不妊だったら 20代の妊娠・出産・育児—子供が成人したとき、自分は40代 親子の要求がぶつかる年齢/20代前半出産はでき婚と離婚が特徴/平均像の20代最後〜30初め 30代の妊娠・出産・育児—子供が成人したとき、自分は50代 新しい平均像−都心では6割が30代出産/卵子のターニングポイント/高齢出産は難産か 40代の妊娠・出産・育児—子供が成人したとき、自分は60代 40代で産めたら長生き体質/男性も50歳を目安に 第3章 妊娠するということ 避妊をやめる 「子供が欲しい」と思うとき/2人で決心する/あいまいな避妊という方法 優しいセックスを取り戻す セックスレスでも出産できるけれど/セックスは「気」の交換/アーユルヴェーダの強精学 いい母親になれるだろうか? 「愛は伝染する」/妊娠期間は母親への旅/いい子が来るだろうか? 経済的な負担について 少子化の最大原因は経済的理由か 第4章 妊娠の医学
不妊治療を始めるとき 不妊治療はギャンブルである/受診のタイミングはいつか/病院はマインドで選ぶ/「不妊うつ」にならないために/「不妊離婚」をしないために 未妊からの卒業 優しいランディング/新しいステップ <エピローグ> 子供のいる立場から 【巻末資料】 煙草、お酒、薬などの心配/身体の産む力 メディカルチェック/不妊治療ではじめにする検査/生殖医療3つのステップ
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