『ピルと避妊と性の教育』 芦野由利子・村瀬幸浩著 コーディネーター 草野いづみ 十月舎 2000年 ¥ 1,300(税込) ISBN978-4434000669
REBORNコメント 1999年7月に、日本でも「やっと」いう感じでピルが認可された。本書では、ピルの基礎知識のみならず、性教育の現場でピルと避妊と性をどのように伝えていくかを話し合った対談や諸外国の事例、日本で認可されるまでのピルの苦難の歴史がうかがえる年表も収録。 対談では、セックスをネガティブに捉えているからこそ、学生に避妊を教えることをよしとしない風潮があるなど、10代の学生の現実とかけ離れた教育現場 の対応を指摘。「避妊について、セックスの質・愛情の質を高める視点があってもいい」との村瀬氏の言葉に、これからの性教育が豊かなものになることを期待 したい。十月舎は主に性教育に関する書籍を扱っている出版社。他にも性教育関連の本多数あり。 (三好菜穂子・REBORN)
目次 1 ピルって何?基礎知識編 (ピルとはどんなものですか?;なぜピルを飲むと妊娠しないのですか?;低用量ピルと従来のピルとはどう違うのですか? ほか) 2 対談 どう伝える?ピル・避妊・性—リプロダクティブ&セクシュアル・ライツの視点から (「ピル」についての正しい情報が少ない!;「中絶」は教えても「避妊」を教えない性教育;ピルの副作用は怖い? ほか) 3 リポート 海外「ピル・避妊・性」事情 (フランス事情—フランスの若者と公的な性情報・相談サービス;アメリカ事情—「望まない妊娠防止」のための情報・教育&サービス 民間と政府)
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