『地味めしダイエット3』 横森理香著 光文社 2006年 ¥620(税込) ISBN4-334-78439-9
◆野菜多め、なるべくオーガニック、体のリセット期にはマクロビオティック!
30代に子宮筋腫をきっかけに自然食にめざめ、玄米菜食を「地味めし」として提案した著者。 第1弾では「主食は玄米」「お菓子、スナック類は絶対に買わない」「缶コーヒー、ジュース類は飲まない」「揚げ物は食べない」「砂糖は使わない」など、か なり徹底した玄米菜食主義を前面に打ち出していたのだが、厳しすぎる食のルールは時に人間関係や自分の世界観を狭めてしまうということに気づき、第2弾で は「たまになら何でもOK」というゆるいかたちに変更。そして今回の第3弾は、横森流マクロビオティックの取り入れ方が紹介されている。 著者の今の食に関するスタンスは、何を食べてもいいけれど、基本は野菜多めで、なるべくオーガニックの食材を選ぶ。そして、体や心が重くてスッキリしたい 時や体調を崩した後の回復期などには、玄米菜食(肉、魚、卵、乳製品、砂糖などを避けた玄米菜食法=マクロビオティック)を実践するというもの。そのゆる さが、自然食への入門編としてぴったりだ。 コンビニ弁当や出来合いのお惣菜などを日常的に食べるのではなく、簡単なものでいいから、毎日のご飯を少しづつ手作りに。料理なんて!という人も、ご安心を。家で食べるご飯は、著者いわく「超簡単なものでいい」のだから。ご飯、汁物、おかず一品。これで十分。 食べるもので人間はつくられる。だから、日々のご飯作りは自分づくり。自分の肉体と精神を作るのは自分自身しかいない。太るも痩せるも、健康になるのも不 健康になるのも、やる気になるのも無気力になるのも、自分次第。「何を食べてどう生きるかを自分で決めることによって、いつか人は思い通りの人生を歩いて いくことができる」と著者はいう。 いい加減なものを食べ続けることによって「本来は喜びや楽しさ、躍動感、生命力そのものである私たちの存在自体を、そこからはるか遠いものにしてしまうのは、とても残念なこと」 「ダイエットというよりは、この一瞬一瞬をしみじみと美味しいと感じられるものを食べて、大切に生きることが重要」—好き嫌いが分かれるだろう独特の著者の語り口の中に、こんな意味深く大切なフレーズがたくさん。1〜3巻まで、ぜひ続けてどうぞ。 (REBRON 明石千鶴)
オビより 好評、地味めしシリーズ第3弾は、マクロビいいとと取り! 目次 第1章 厳しすぎないマクロビオティック 第2章 たまにマクロビオティック 第3章 「食」で幸せを創造しよう! 第4章 横森流マクロビオティックレシピ 第5章 気軽にいこう地味めしレシピ 第6章 幸せになるライフスタイル 著者プロフィール 963年山梨県生まれ。多摩美術大学卒。作家、エッセイスト。子宮筋腫を食事や運動などで乗り越えて出産し、育児と仕事と生活を楽しむ日々は、本書『地味 めしダイエット』シリーズや、『愛しの筋腫ちゃん』(集英社be文庫)シリーズ、『横森式おしゃれマタニティ』(文春文庫PLUS)シリーズなどにくわし い。
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